2009年1月23日金曜日

『旧乾邸』最後の内覧会





昭和初期の代表的邸宅建築とされる「旧乾邸」(神戸市東灘区住吉山手5)が今年3月をめどに売却されることになり、今月24日、西宮市のNPO(特定非営利活動法人)「アメニティ2000協会」による最後の内覧会が開かれる。
 旧乾邸は、旧京都駅の設計で知られる建築家、渡辺節が1936年に手がけた洋館。暖炉とシャンデリアのある応接室や、海を見下ろすことができるサンルームなどを備えた格調高い雰囲気が漂う。  現在は国に物納されており、神戸市が管理を任されている。売却は、神戸市が文化財に指定して解体などができないようにしたうえで一般競争入札で実施される予定。
 同協会は03年から、同建物を広く知ってもらおうと月一回のペースで内覧会を開き、これまで1万2000人以上が足を運んだ。同協会は「内覧会が今後開けないことは残念だが、新しく買い取った方にも文化財として大切にしてほしい」と話している。
 11~16時。協賛金300円。申し込み不要。
問い合わせは清水さん(080・3138・4164)。【中里顕】

毎日新聞 2009年1月22日 地方版より








0 件のコメント: